FXで相場の予想を立てようと思ったけど「ファンダメンタルズ分析」って何?と思いませんでしたか?
私も「専門用語で言われると難しいな」ってすごく思います。
そんな方へ向けて、この記事では何もしらないFX初心者が、ファンダメンタルズ分析を理解できるになります。
FX歴2年の梨乃(りの)が図を交えて、わかりやすく説明しますね。
ファンダメンタルズ分析とは

ファンダメンタルズ分析は世界経済の動きから予想する手法
ファンダメンタルズ分析とは、世界経済の動きから相場の予想をする分析手法です。
FXトレーダーは、世界経済のニュースをチェックしており、世界経済の動きに応じて、売買を決めています。
たとえば、2016年国民投票で、イギリスはEU離脱を決めました。いわゆるブレグジットです。
これをうけて、大きく通貨の値が動き、ドル円は最大で約8円動きました。
このように、世界のニュースをきっかけに相場は激しく動きます。
世界の経済状態を把握して、相場の動きを分析する手法をファンダメンタルズ分析と言います。
テクニカル分析はチャートの表面上の動きを見る
テクニカル分析はチャートのよくあるパターンから相場の予想をする手法です。
チャートは、FXトレーダーの心理に影響されて動くため、パターン化された動きをすることが多いからです。
たとえば、サポートライン、レジスタンスラインと呼ばれる線があり、レンジ相場と呼ばれるジグザグにチャートが動く時は、「そのラインを超えない範囲でジグザグに動く」とされています。

このようなチャートの形から次の動きを予測する分析がテクニカル分析です。
一方で、ファンダメンタルズ分析は、チャート画面とは関係なく、世界の経済情勢から判断するという違いがあります。
ファンダメンタルズ分析の仕方

経済指標を確認する
ファンダメンタルズ分析で、ここだけは最低限押さえておきたいポイントがあります。
それが経済指標です。
注目されている経済指標の発表後に大きく値が動くことが多いためです。
経済指標とは、各国の公的機関が発表する、物価や景気などを数値化したものになります。
たとえば、「アメリカの消費者物価指数発表」は、「米労働省労働統計局」が発表する統計情報で、物やサービスの物価の動きを把握できる統計情報を発表します。
次に挙げる2つの指標は、特に値が大きく動くとされており、ファンダメンタルズ分析を行う上では、必ず注目してください。
注目すべき経済指標(1) FOMC
1つ目の注目すべき経済指標は、FOMC(アメリカ・FRB政策金利)です。
アメリカは世界の経済に影響を与えています。
そのアメリカの経済を左右する発表の場がFOMC。
FOMCはFRBというアメリカ中央銀行の金利政策発表の場なのです。
中央銀行が金利を上げたり下げたりすることで、間接的にアメリカの経済に影響を与えています。
そのため、「金利をどうするのか?」という発表がトレーダーに注目されています。
最近では、2019年7月分の発表時に、ドル円が23.5pips動きました。

発表時に20pipsも動くと、チャートを見ている人にはすごいインパクトがあります。
注目すべき経済指標(2) アメリカ雇用統計
2つ目の注目すべき経済指標はアメリカの雇用統計です。
こちらも、発表直後にチャートが激しく動くことが多いためです。
先ほどのFOMCは「FRB(アメリカの中央銀行)の金利政策発表の場」でした。
FRBは物価の安定を使命としていて、そのために金利を上げ下げしますが、もう一つ使命があります。
それが、雇用の最大化です。
失業者を減らして、良い社会をつくって行きたい。
そこに向けてFRBは行動しているわけです。
したがって、雇用の最大化と関連する雇用統計の結果でFRBの動きが変わる。
FRBの動きでアメリカの経済は大きく動く。
だから、重要な指標とされています。
最近では、2019年12月発表時に、ドル円が34.1pips動きました。

普段から20pips程度は動くことが多いため、気をつけておくべき指標と言えます。
初めて見る人は、発表直後のチャートの動きが激しいことにきっと驚くでしょう。
ファンダメンタルズ分析はなんの役に立つか?

ファンダメンタルズ分析は具体的にどんな役に立つのでしょうか?
危険回避
経済指標をチェックして、危険の回避に役立ててください。
経済指標発表前に、ポジションを整理しておくなどの対策を取ることにより、悪い方向に行った場合の損失を回避できます。
一時的な激しい上下動も多いので、杞憂に終わることも多いですが、上に行くか下に行くかの予想は難しいので、
危険回避として使うのが無難でしょう。
サプライズがあると指標発表後に大きく動く
ファンダメンタルズ分析(特に経済指標)では「サプライズがあった時に大きく動く」と言われています。
指標は事前に予想値が出ており、予想と発表された値が近い場合、トレーダーには「織り込み済み」として捉えられてしまいあまり値が動きません。
FOMCが2015年に9年半ぶりの利上げを決定した際も、事前に通知が言っていたため、あまりチャートは動きませんでした。
一方で、2016年に日銀がマイナス金利を導入した際は、黒田総裁のサプライズ発言だったため、値が大きく動いたことがありました。
ファンダメンタルズ分析の情報源

ファンダメンタルズ分析に必要な情報源を4つご紹介いたします。
みんかぶFX
経済指標スケジュールを見ることが可能で、前回ドル円変動幅が見られ、非常に参考になります。
その他、FXに関するニュースもこちらで網羅しやすいです。
羊飼いのFXブログ
こちらも「みんかぶFX」と同様に、無料で随時更新され、最新の経済指標スケジュールなどが見られます。
FXコラムが充実しているのが大きな特徴です。
bloomberg
世界の金融ニュースが集まるサイトです。
FX初心者を脱したら見始めると良いでしょう。
スマートニュース
スマートフォンのニュースアプリです。
一般的なニュース用のアプリですが、大きな事件事故があった場合にスマホに通知が入ります。
重大なニュースは通知が入るとすぐに気づけて便利ですよ。
まとめ

いかがでしたか?
まとめると、以下のようになります。
- ファンダメンタルズ分析とは、世界経済の動きから相場を予想する手法
- 分析の基本は経済指標をチェックすること
- FOMCとアメリカ雇用統計は最低限確認する
- 危険回避に役に立つ
- サプライズ発言があると値が動きやすい
- 情報源のサイトを活用する
人間が絡むことなので分析通りに相場が動くわけではないですが、危険予知として非常に重要な分析となります。
これをきっかけに勉強して良いトレーダーを目指しましょう!
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