FXでチャートを見ていたら、「ローソク足がワープして驚いた」ってことありませんか?
私もそうでした。初めて見た時は驚きました。
このワープ現象である「窓」について説明していきます。
FX歴2年の梨乃(りの)が図を交えて、わかりやすく説明しますね。
この窓を用いた効果的な窓埋めトレードもご紹介しています!
FXの窓とは何?

FXの窓はローソク足の隙間
FXの窓とはローソク足がワープしているように見える、隙間のことです。
ローソク足は、FXの値動きのチャート上で見れます。

ローソク足は、対象時間の「始まりの値段」(始値)と、「終わりの値段」(終値)を表していて、途切れなく連続して表示されるのが普通です。
前のローソク足の終値は当然、次のローソク足の始値だからです。

ところが、この連続が途切れて、上方向、もしくは下方向にワープすることがあります。
これは、FX会社が表示レートを間違えたわけでも、チャートソフトが壊れたわけでもありません。

このワープした隙間のことを「窓」と呼び、上方向にあいた場合を「上窓」下方向にあいた場合を「下窓」と呼びます。
それでは、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
窓は月曜日の朝にだけ空く
窓は、基本的に月曜日の朝にだけ発生します。
これは、止まっていると思っていた取引が実は土日も動いているため、月曜日の朝、動いていなかった分が反映されるために起こります。
それでは、土日は休みのはずなのに、何故チャートが動くのでしょうか?
(1)中東の休みは金曜日だから
(2)大きな政治イベントが土日に起きるから
(3)土日でも取引している人がいるから
土日も動く理由(1)中東の休みは金曜日だから
その一つに、中東の一部の市場は動いていることが挙げられます。
バーレーン市場を中心とした中東の為替レートは土日にも動きます。
なぜなら、イスラム教の休日は金曜日のためです。
この為替レートは中東レートと呼ばれますが、別名「未来レート」とも呼ばれます。
これは将来を占えるレートという意味だからですが、実際には中東の為替レートは取引量が少ないらしく、あまり未来を占えるほどの価値はないようです。
土日も動く理由(2)大きな政治イベントが土日に起きるから
2つめの理由として、土日の間に政治的イベントがあることが挙げられます。
たとえば、世界各国選挙などが土日に多かったり、大災害やテロが土日に起こったりすることもありえます。
たとえば、日本の選挙を見ると「東京都知事選挙 2020年7月5日(日)」と日曜日ですし、外国の選挙も見てみましたが「オーストラリア総選挙 2019年5月18日(土)」土曜日でした。
政治イベントだけでなく、過去に災害も起きています。
たとえば「御嶽山噴火 2014年9月27日(土)」ですね。
もちろん災害は、曜日を選んでくるはずないですが、大きな出来事が土日にあれば、月曜日の朝にも影響するのは、想像するのが難しくないでしょう。
土日も動く理由(3)土日でも取引している人がいるから
3つめの理由として、大口の投資家が土日に注文を出していることが挙げられます。
土日に取引を一般的にはできませんが、相対取引と呼ばれる手法で取引しているそうです。
これは、取引所を介さずに、金融機関などの当事者同士が1対1で取引をします。
売り手と買い手が当事者同士で価格や売買数量などを決めて行う取引のことですが、
一つの狙いとして大量に売買した影響で為替レートに変動が、あまり起きないようにしたい狙いがあるそうです。
そのため、通常であれば、こちらもそこまで大きな影響がでるとは考えづらいです。
このような理由から、土日でも為替は動いているため、週をあけた月曜日の朝に、ローソク足がワープします。
窓を利用したトレード

この窓開けを利用したトレード手法があります。
一言でいうと、窓が開いたら閉まる傾向を利用して売買を行うのです。
科学的根拠はないですが、「窓は開いたら閉まる物」であると言われており、巷では8割の確率で閉まるとされています。
そこで、「窓が開いたら、ポジションを取得して、窓が閉まっている方向にいる時に決済する」という手法で儲けるのです。

ではなぜ、窓は閉まると考えられているのでしょうか?
窓が閉まる根拠(1)皆が同じように考えるから
皆が同じように、「窓は閉まる」と考えるため起こりやすいとされています。
FXに限らず、相場は「需要が高まりたくさん買われると価格が上昇する」ためです。
下窓が開いたと仮定して、皆、窓が上方向に閉まると予想して、buyで注文を出します。
すると、多くの人がbuyを出したことにより、価格が上がり、実際にチャートも上がっていき窓が閉まるという物です。
窓が閉まる根拠(2)利益確定をする人がでるため起こりやすい
窓が開いたことにより、得をする人は少なからず存在します。
その人たちが、利益を確定させたことで、窓が閉まるのです。
どういうことかといいますと、下窓が開いたと仮定します。
sellのポジションを持っていた人は窓が閉まる前に、儲けるために利益を確定(buy)させます。
すると、先ほどと同様に、決済(buy)する人が増えたため、価格が上がっていくという寸法です。
その逆に、損するから損切り決済(sell)をした人もいるので、それほどうまくいくわけないと思いますよね?
その通りです。
そこで、このトレード手法を用いてうまくいかない場合の対処法を説明していきます。
窓を利用したトレードの対処法 損切りラインを決めよう

窓が思うように埋まらなかった時は、損切りラインを設定します。
窓は、1年以上閉まらない時もあるので、一定のラインを超えたら諦めるのです。
こちらのチャートをご覧ください。

ユーロドルのチャートです。
2017年4月に窓が開いて、これが閉まったのが2020年2月です。
2年強、窓が閉まるのに時間がかかりました。
このようなことが起こります。
つまり、この手法を過信すると痛い目を見ますので、あらかじめ損切りラインを設定して望むことで安心してトレードできるのです。
あくまでも、「そういう傾向があるのだ」と理解しておくと良いでしょう。
窓開けの豆知識

平日に窓が開く
月曜の朝だけとお伝えしましたが、人気の少ない一部の通貨では平日に窓が開くこともあります。
大きなニュースによって売買が成立しなくなると、窓が開くこともあります。
過去にこのようなことがありました。
スイス国立銀行が突然、「ユーロスイスの相場介入をやめる」と宣言。
それを受けて、2015年1月15日(木)の18時30分、スイス円に大きな上窓が開きました。

窓開けの最大値
また、基本的に窓開けは小さい幅ですが、大きく窓が開くこともあります。
2017年1月16日、朝にポンド円が250pipsも開きました。
理由として、イギリスがEUを離脱するという噂が原因だったようです。

出展元:FXの専門家
250pipsともなると、人によってはゼロカットにあう可能性も否定できない数字です。
月曜日の朝は、早起きして注目すべきだということを感じますね。
まとめ

このように解説してきましたが、いかがでしたか?
まとめますと、次のようになります。
- FXの窓とはローソク足がワープしているように見える、隙間のこと
- 基本的に月曜日の朝開く
- 窓が開く理由は、土日も相場が動いているため
- トレード手法として、窓が閉まる傾向を利用できる
- 絶対ではないので損切りラインを決めることが大事
窓が開く、月曜日は気をつけていきたいですね。
おすすめのFX口座
FX口座にもよりますが、最低額5円程度から取引することが可能です。
FXで少額投資をしたい場合は、FX会社の最低取引単位に注目することが大切です。
FX取引では、レバレッジを効かせた少額取引が可能です。
例えば、レバレッジ25倍で1米ドル=100円で1万通貨を購入し、1円の為替差益が発生した場合、1万通貨×1円=1万円の利益となり、4万円の証拠金となります。
しかし、外貨預金はレバレッジをかけることができないため、この取引を行うには100万円が必要です。
FXはレバレッジをかけることができるため、少額でも取引することが可能なのです。
最近ではいろいろなFX口座があって比較してても、結局一番良いFX口座はどの口座なのかよくわからなくないですか。すべての口座を開設して試すにはあまりにも大変すぎますね。
初めから海外口座を利用するのは不安に感じられる方もいるかもしれませんが、日本で開設できる海外口座はほとんどの場合、日本人によるサポート環境が整っていますし英語が分からないからなどの心配はないです。
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私もGEMFOREXで裁量トレードを行っています。

デモ口座もありますが、FXはメンタルが重要と言われる通り実際に自分のお金でトレードすることが大事です。デモ口座では初めに少し使い方などを検証してみるのには役に立ちますがトレードの上達にはつながりません。
ですが、一度FXを体験してみたい方は利益はもらえて損失のないキャンペーンを行っている今が始めてみるチャンスです。
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