FXには、ちょっと難しけれど、使い方を覚えるとかなり便利になる注文方法があります。
それをうまくつかえば、トレードが楽になります。
常にPCの前に居る必要はなくなります。
あなたが寝ている間でも、PCは仕事(トレード)をしてくれます。
今回は、知っているときっと役にたつ注文方法のなかから、「IFD注文」と「OCO注文」の二つをご紹介します。
あなたのトレードにさらなる磨きをかけてください。
IFD注文とOCO注文の概要
IFD注文とOCO注文、どちらも指値注文・逆指値注文の発展したものです。
IFD注文とOCO注文、どちらも二つの注文を同時に出すと言う面では似ていますがかなり性格(注文のやりかた)は違います。
IFD(イフダン)注文は新規注文とそれに対になる決済注文を同時に発注するもの。
OCO(オーシーオ)注文は、このレートで利益を確保したい、あるいはこのレートになったら損失を確定しておこう。
この様に二つの注文を同時に出すものになります。
このようにどちらかといえば、今持っているポジションに対しよく使う決済注文となります。
以下、それぞれの注文方法をより詳しく説明していきます。
IFD(イフダン)注文
IFD(イフダン)注文は、新規注文とそれに対する決済をする二つの注文を同時に発注する注文方法になります。
まず、第1番目の注文として、このレート(価格)になったら買います(又は売ります)の新規発注を出します。
続いて、第2番目の注文として第1の注文と対になる、このレート(価格)になったら売ります(又は買います)の決済注文を出します。
つまり、第1の注文が成立(実行)したら、その反対の売買をする第2の注文をだすのがIFD(イフダン)注文となります。
なお、IFD(イフダン)注文には、指値注文と逆指値注文のどちらかを指定することができます。(どちらか一つしか指定できません)
利益の確保をする場合
相場がこの先上昇するだろうと予想し、例えば第1の注文として新規の買い注文をだします。
この注文の対で利益を確保すため第2の注文(指値注文)として売り注文をだして置く。
損失を限定する場合
相場がこの先上昇するだろうと予想し、例えば第1の注文として新規の買い注文をだします。
この時、相場が逆動いても、損失を少なくさせようと(損切)、その注文の対で第2の注文(逆指値注文)として売り注文をだして置きます。
IFD(イフダン)注文の注意点
IFD(イフダン)注文は、新規注文とそれに対になる決済注文がセットになっています。
ただし、一つの注文に対し一つしか決済注文を出すことしかできません。
たとえば、利益を確保したいと指値注文を出しても相場が逆に動いた場合、その時の損失確定(損切)は手動でやるしかありません。
IFD(イフダン)注文のメリット
新規注文と決済がセットになっているので、一度IFD(イフダン)注文をだしておけば、その後チャートの確認は不要となります。
IFD(イフダン)注文のデメリット
IFD(イフダン)注文は、一つの注文に対し一つしか決済注文を出すことしかできません。
そのため、相場が逆に動いた場合手動での対応が必要になってきます。
OCO(オーシーオ)注文
OCO(オーシーオ)注文は、相場(レート)がどちらに動くかよくわからないときに使うと便利な注文方法です。
買いと売り、二つのパターンの注文を同時に出しておくことができます。
一方の注文が成立すれば、もう一方の注文は自動でキャンセルされます。
また、OCO(オーシーオ)注文は決済注文にも使えます。
利益を確保したい指値注文や、損失を限定したい損切につかうといいかもしれません。
新規注文
新規の注文に、OCO(オーシーオ)注文をしたい場合、価格が上昇したら指値で「買い注文」、価格が下がった指値で「売り注文」のようにどちらも指値で注文を出すことができます。
決済注文
OCO(オーシーオ)注文をポジションの決済で発注する場合には、指値と逆指値の注文を同時に出すことも出来ます。
買い注文の決済
買い注文をした時のポジションを持っている場合、決済は「売り注文」となります。
このとき、レートが上がったら売る指値注文(利益確保)と、レートが下がったら売る逆指値注文(損失確定)を出すことができます。
売り注文の決済
売り注文をした時のポジションを持っている場合、決済は「買い注文」となります。
この場合、レートが上がったら買う逆指値注文(損失確定)と、レートが下がったら買う指値注文(利益確保)を出すことができます。
まとめ
FXのIFD注文とOCO注文、似ているようで、全く性格の違う注文方法です。
上手く付き合えば、これほど便利な注文方法はないかもしれません。
どちらが良くて、どちらかが劣ると言う優劣がるわけではありません。
どちらの注文方法を使うかは、その場面その場面で判断する必要があります。
たとえば、相場(レート)の動きが良くわからない時に注文を出したならOCO注文を。
利益を確保したい、損切をしたいと思ったらIFD注文をする、のように使い分けてはいかがでしょうか。
ちょっと複雑でややこしそうなIFD注文やOCO注文、うまく使いこなしFXトレードを楽しんで下さい。
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