FX取引アプリで注文しようと思ったけど、注文画面の単位「ロット」をみて、どれくらいかイメージできず困ったことはないですか?
いくらの金額が必要なのか、わからなくて怖いですよね。
そんな方のために、ロットについてわかりやすく解説しました。
FX歴2年の梨乃(りの)が図を交えて、わかりやすく説明しますね。
ロットとは注文時の単位

ロットとはFXで注文する時に使用する単位です。
1ロットの買い注文をしました!
などと表現されます。
1ロットは10,000通貨を意味する時もあれば、1,000通貨を意味する時もあり、その内容はFX会社により違います。
英単語のロットには「一組の物」の意味があります。
たとえば、「Could you help me carry this lot upstairs?」(これら「一組の物」を上へ運ぶのを手伝ってくれますか?)のように使われます。
日本のオークションでもよく、「ロットナンバー3の出品です」などと表現されますね。
オークションの出品物も必ずしも単品ではないように、複数の物を一くくりにして表現したい場合に使われます。
ロットを使う2つの理由

なぜロットという単位がFXの注文時に使われているのでしょうか?それには2つの理由があります。
楽をするため
それは、楽をするためです。
桁数の「0」を注文時に沢山入力すると、手間がかかるためです。
FX取引ソフトの画面で、「100,00通貨の買いを出したいな」と思ったとします。
毎回、取引のたびに、10000と入力するのがいかに面倒であるか想像するのは難しくないでしょう。
ロットを用いれば、1ロットと記載すれば10000と書いたのと同じになります。
記載ミスを防ぐ
2つめの理由は記載ミスを防ぐためです。
何度も多くの0を書くと、0の桁数を間違えやすいためです。
たとえば、1,000通貨の注文と10,000通貨の注文、0が1桁違うだけで売買される額が大きくことなります。
ロットを用いれば、「1ロット」「0.1ロット」と、間違えにくくなります。
1ロットの計算方法

それでは、1ロットは具体的にいくらを意味するのでしょうか?
計算は「ロット×通貨数×通貨レート」で行います。
そのときの為替レートやロットの単位は、為替相場やFX会社によって変わってくるので注意しましょう。
たとえば、ドル円が1ドル100円として、1ロットを10,000通貨とした場合、1ロットは1万ドル=100万円を意味します。
ユーロ円であれば1ユーロ120円として、1ロット=10,000通貨とした場合、1ロットは1万ユーロ=120万円になります。
会社による微妙な違い3つ

ロットの計算がややこしい所は、FX会社によって微妙な違いがあるためです。
違いを説明していきますね。
・ロットの単位が違う
・ロットの表記が違う
・何ロットまで持てるか違う
ロットの単位が違う
まず、FX会社に応じて、1ロットあたりの通貨量が異なります。
たとえばDMM FXで1ロットは10,000通貨を意味しますが、ヒロセ通商では1ロットは1,000通貨を意味します。
同じFX会社でも、口座によって異なる場合もあります。
海外FX会社のXMでは、スタンダード口座は1ロット100,000通貨、マイクロ口座では1ロット1,000通貨です。
ロットの表記が違う
各FX会社に応じて「ロット」の呼び方が違います。
SBI FXトレードは「通貨」とそのまま表現したり、FXプライムでは「数量」と表現したりします。インヴァスト証券は「枚数」です。
しかし、「ロット」「数量」「枚数」いずれの場合でも意味は一緒。
「通貨」だけは、基本単位となっており、どの会社でも同じ扱いです。
何ロットまで持てるか違う
また、一度に注文できるロット数も会社によって違います。
SBIFXトレードでは、1回の発注上限が1,000万通貨ですが、GMOクリック証券では100万通貨(数量100)までです。
しかしこれは、ポジションをわければ、さらに発注可能です。
このように、様々な違いがFX会社によってありますので、注意しましょう。
ロットとレバレッジは関係ない

ロットとレバレッジには関係がありません。
なぜなら何倍のレバレッジで何ロット買おうが、損益は一緒だからです。
たとえば、1ロットが10,000通貨として、ドル円を価格が100円の時に1ロット、買い注文で購入しました。この口座はレバレッジが10倍です。
もう一つ、同じ条件でドル円を1ロット、購入しました。こちらの口座はレバレッジ25倍です。
ドル円の価格が80円に下落しましたが、どちらも損益は -200,000円です。

レバレッジと関係あるのはロットではなく、証拠金です。
証拠金とレバレッジの関係

レバレッジが大きくなると必要証拠金が少なくなります。
そのため、少ない資金で大きなロット数を購入できるので、「レバレッジが高い時でもロット数は低めにせよ」の意味でロット数とレバレッジは関係のある話として登場します。
レバレッジ10倍の1ロット購入時の必要証拠金、レバレッジ25倍の1ロット購入時の必要証拠金を比べると、25倍の方が少なくてすむので、より大きなロット数のポジションを持ちがちなのです。

まとめ
いかがでしたか?
- ロットはFX注文時の単位
- ロットは、「楽をするため」「記載ミスを防ぐため」に使用
- 1ロットの計算式は「ロット×通貨数×通貨レート」
- FX会社により「単位」「表記」「保持可能数」が違う
- ロットとレバレッジには関係がない
- レバレッジが増えるとロットを多く注文しがち
自分が今「何ロット保持しているので、これくらいの資金に余裕があれば大丈夫」と言えるようになればFX初心者を抜け出せたと言えるでしょう。
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