チャートにはさまざまな動きがありますが、その中でもレンジ相場はご存知でしょうか。
トレンド相場との違いは一体何なのでしょうか。
見分け方や判断方法を解説していきます。
レンジ相場とは

レンジ相場は、一定の値幅でチャートが上下し続けている状態のことをいいます。
箱の中で上下しているようにも見えるため、ボックス相場と言われることもあります。
この値幅が小さいと市場の参加者があまりおらず、トレーダーが迷っている状態です。
レンジ相場の買い時
レンジ相場になったら、いつが買い時なのでしょうか。
幅が小さい時以外では、できるだけチャートが下がりきったタイミングで買いましょう。
市場が活発であれば、反発して値が伸びやすいので、儲けを出すことができます。
反対に、上下の幅が異常に小さい時は、取引は一旦やめておくことをオススメします。
何か経済発表や事件が起きている可能性もあるので、動向を見守りましょう。
レンジ相場になりやすい時間帯
東京時間である8時~17時までの時間帯はレンジ相場になりやすいです。
ロンドン市場やニューヨーク市場の時間帯より相場の上がり下がりの幅は小さいからです。
この時間に起きるレンジ相場を東京レンジ・アジアレンジと呼ばれます。
レンジ相場にオススメの取引方法
レンジ相場の時は、ほとんどの投資家は逆張りを用いて取引を行います。
チャートが上がりきった瞬間に売り、下がりきった瞬間に買い、を繰り返します。
こうして短期間で小さな儲けを積み重ねて、利益を出していきます。
レンジ相場の分析方法
レンジ相場は、どのタイミングで発生したかを時間足で分析することが大切です。
1分足・15分足・4時間足などの時間足チャートを見比べて判断します。
もし15分足がレンジ相場だったとしても4時間足で上向きトレンドなら、上昇トレンドになる可能性が高いです。
トレンド相場との違い
レンジ相場については分かりましたが、トレンド相場との違いは何なのでしょうか。
両者を比較する前に、まずはトレンド相場とは一体何なのか解説します。
トレンド相場とは

トレンド相場とは、上か下の一方方向に継続して変動し続ける相場のことです。
上向きのものもを上昇トレンド、下向きのものを下降トレンドといいます。
方向性が決まっているため、初心者向きの相場です。
レンジ相場が逆張りを使っていたのに対し、トレンド相場では順張りを使います。
レンジ相場とトレンド相場の見分け方・判断方法
では、レンジ相場とトレンド相場の見分け・判断方法を見ていきましょう。
実際に取引を行っていくとわかるのですが、相場の状態はほぼレンジ相場です。
見分け方としては、まず通常はレンジ相場であると考えておきましょう。
そして、相場が上下どちらかに継続して動いていたらトレンド相場だと分かります。

不安な場合は移動平均線を使うと、見分けやすいです。
小さい幅で上がったり下がったりを繰り返ししている部分はレンジ相場であることが分かりますね。
ラインが同じ方向に伸びている部分は、トレンド相場であると分かります。
このように、トレンド相場もずっと伸び続けるわけではなく、たまに交差を繰り返しながら動いています。
ローソク足で見分ける
ローソク足を見ていると、陰線・陽線が代わる代わる出ているときがあります。
このパターンは、レンジ相場である可能性が高いです。
イベントなどのタイミングで見分ける
FOMCなどの経済関連のイベントがある時は、相場が安定しません。
このような時は、レンジ相場である可能性が高いです。
時価総額で見分ける
時価総額が少ないと、値の動きは身軽になります。
そのため、中小型の株はトレンド相場になりやすいです。
経済政策で見分ける
国の金融政策・経済政策で意図的にトレンド相場が作られる場合があります。
アメリカの市場では、トランプ大統領政権になってから上向きのトレンド相場であることが多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
レンジ相場・トレンド相場によって投資の方法や傾向が変わってくることが分かりました。
2つの特徴を捉えることができるようになれば、かなり投資スキルが上がっている証拠です!
正確に相場の状態を見極めて、効果的な投資を行ってくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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