FXでトレンドを予想する有効な分析方法ないかな?と探していませんか?
数ある分析方法の中でも、納得できるものが少ないなと感じるのわかります。
この記事では、FX初心者へ向けて、「通貨強弱とは何か?」と「トレードへの取り入れ方」をお伝えします。
読めば、ツール一つ導入するだけの手軽な分析手法を手に入れられます。
FX歴2年の梨乃(りの)が図を交えて、わかりやすく説明しますね。
FXの通貨強弱とは?

FXの通貨強弱とは、「その通貨がどの程度買われているか、売られているか分析すること」です。
分析方法は、複数の通貨ペアを確認し、相対的な強弱関係を見ます。
たとえば、ドル円、ユーロドル、ユーロ円から通貨の強さを考えてみます。
下図はドル円が上昇、ユーロドルが下降しているチャートです。

この場合、円よりドルが強い、ユーロよりドルが強いと見られます。
【ヒント】強い、弱いの判断で混乱しないために。
ドル円の場合、チャートの上昇は円の価値が安くなることを意味します。
ユーロドルの場合も、チャートの上昇はドルの価値が安くなります。
このようにチャートの上昇は、
「通貨ペアの先にくる通貨名が強くなり、後にくる通貨名が弱くなる、下降はその逆である」
と覚えておくと混乱しなくて楽でしょう。
これにユーロ円を加えて考えてみましょう。

このチャートからは
- 円よりユーロが強い
- ユーロ円の上昇はドル円よりも急上昇である
と見られます。
3つの通貨を通して見ると、
- ユーロが一番強く(円よりも強く、ドルよりも強いため)
- ドルが中間の強さ(円より強いが、ドルより弱いため)
- 円が一番弱い(ユーロよりも弱く、ドルよりも弱いため)
となります。

力関係がはっきりしている時、最強と最弱の通貨ペアは、上昇または下降トレンドとなります。
今回の例で最強と最弱の通貨ペアとは、ユーロと円です。


一方で、力関係がはっきりしない時は、レンジ相場となります。

このような性質をトレードに使うために、
各通貨の強弱を、3つの通貨だけでなく、多くの通貨で同時に判断したものが通貨強弱です。
強弱を見極める方法

多くの通貨から自分で強弱を考えてもよいのですが、非常に大変だと思います。
そこで、自動で分析してくれるツールをご紹介します。
一般的に使えるツール
まずは「Mataf.net」をご紹介します。
これは誰でも使えるツールで無料です。そのため、非常に便利なツールと言えます。
「Mataf.net」の中の「Currency Index」が強弱を見るツールです。

各通貨の強弱が折れ線グラフとなって表示されています。
「Compare to」の各通貨をクリックすることで、不要な通貨をグラフから消せます。
MT4で使えるツール
MT4へ取り入れることのできるツールがあります。
「Absolute currency strength for MT4」です。
インストール手順は次の通りです。
①ダウンロードをクリックします。

②ログインします。初めての場合は新規登録、利用したことがあればログインします。
③MT4をインストール済みの場合は「はい」をクリックします。ここでは持っている前提で「はい」をクリックします。

④ブラウザ上に次の表示が出る場合は「開く」をクリックします。

⑤MT4が起動するので、「ナビゲーター」の「Market」の「Absolute currency strength for MT4」をドラッグしてチャート上でドロップします。

⑥OKをクリックします。必要に応じて設定を変えてください。

⑦表示されます。

【参考】通常は上記手順で大丈夫とされています。
しかし、私がインストールした時は、⑤で「Market」が表示されなかったので、次の手順でインストールしました。
⑤-A MT4が起動するので、「ターミナル」の「マーケット」タブ内、右上の検索窓で「Absolute currency strength for MT4」で検索します。

⑤-B「ダウンロード」をクリックします。

⑤-C 「ナビゲーター」の「Market」の「Absolute currency strength for MT4」をドラッグしてチャート上でドロップします。

手順⑥以降は一緒です!
トレードへの取り入れ方

トレードへどう生かしていくかを説明します。
基本作戦として、「最も強い通貨と弱い通貨をみつけ、トレンドに乗る」ことが挙げられます。
その理由は、通貨の強弱は上昇・下降トレンドどちらになるかを見分けるのに適しているからです。
先ほどの三つの通貨例では、最強と最弱の通貨を見ると3パターンのチャートの動きが予想できました。
上昇トレンド・下降トレンド・レンジです。



そこで、強弱がはっきりしている通貨を探し、上昇・下降トレンドどちらかになりそうだと思うペアを探します。
先ほどの例ではユーロ円です。
そして、強弱の3パターンに乗っ取り、
- 上昇トレンドになるときは、ロング
- 下降トレンドになるときは、ショート
でトレードを行えば、成功するという寸法です。
取り入れ方の注意点

通貨の強弱だけでトレードを行うと負けることも多いので、注意が必要です。
なぜなら、通貨の強弱だけでは勝ち続けることが難しいためです。
たとえば、上昇トレンドになると予想した時に、実際にロングでポジションを購入しました。

所が、少し上昇した後ですぐさま下降トレンドに転じてしまいました。

これは、過去の高値が抵抗となっていたと考えられます。いわゆるレジスタンスラインです。
最初からレジスタンスラインも意識できていれば、通貨の強弱でトレードに入るタイミングも意識でき、勝てそうです。
このように、他の考え方と一緒に考えていかないと、勝つことは難しいと考えられます。
FXでは絶対的に勝てる分析方法などはないと考えておく方が健全でしょう。
まとめ

いかがでしたか?
- 通貨強弱とは複数の通貨ペアから計算された各通貨の相対的な強さ関係を表す
- 強弱を見極める方法はツールを使う
- 最強と最弱の通貨ペアを狙って取引をする
- 他の手法とも組み合わせないと負ける
とお伝えしてきました。
トレンドを見る手法としてはわかりやすく、信頼性も高いと私は思います。
みなさまもうまく活用してくださいね。
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