FXには、通常の取引(トレード)で得られる利益のほかに、ポジションを持っているだけで利益が得られる「スワップポイント」と言うものがあります。
スワップポイントは、取引をする必要がないので、初心者のかたでも簡単に運用をすることができます。
スワップポイントは銀行などに預金をしたときにもらえる利息とはちがいます。
スワップポイントは二国間の金利差から得られる「金利調整分」となり、スワップ金利になります。
以下、スワップポイントについて、より詳しく解説をしていきます。
スワップポイントとは
日本の金利は現在-0.10%とかなり低金利です。
これに対し米ドルの金利は0.00%~0.025%と日本の通貨より高めです。
世界の通貨のなかには、日本の円よりはるかに金利の高いメキシコ通貨・トルコ通貨・南アフリカ通貨などもあります。
日本の通貨である円を売り、日本より金利の高い通貨を買うとそこに金利の差額がうまれます。
この金利差額がスワップポイント(スワップ金利)=金利差調整分になります。
スワップポイントは固定ではありません
スワップポイントはFX会社によって異なります、また通貨の組み合わせによって違います。
スワップポイントの例
FX会社のスワップポイントが幾らになっているか、幾つかのFX会社のスワップポイントカレンダで比較してみました。
みんなのFXのスワップカレンダ
出典:https://min-fx.jp/market/swap/
外為ジャパンのスワップカレンダ
出典:https://www.gaitamejapan.com/fx/swap.html
FXプライムスのワップカレンダ
出典:https://www.fxprime.com/service/exchange/swap.html
スワップポイントはいつもらえるのか
スワップポイントは、多くの国が市場のクローズする目安とするニューヨーク(NY)市場が閉まる時間にポジションを決済せず持ち越すと付与されます。
その日の内(ニューヨーク(NY)市場が閉まる時間の前)にポジションを決済してしまうと、スワップポイント得ることはできません。
スワップポイントの注意点
スワップポイントを支払うこともあります
スワップポイントは通貨の組み合わせによりプラスになることもあり、マイナスなることもあります。
スワップポイントがマイナスの場合その通貨のポジションを保有していると、スワップポイントを支払うことになります。
例えば、日本円で米ドルを買えば、スワップポイントはプラスになります。
逆に、日本円の売りから入る取引をしてしまうと、スワップポイントはマイナスになってしまいます。
スワップポイントは変動する
スワップポイントは、その国の金利に合わせ決まります。
各国の通貨金利はその国の経済状況や政策により変動します。
つまり、その国の金利が変動することで、スワップポイントも変動することになります。
スワットポイント、おすすめの通貨は
スワップポイントだけを狙うなら、高金利の通貨の組み合わせを選んではいかがでしょうか。
日本の通貨である円と金利差の大きい通貨といえば
- メキシペソ
- トルコリラ
- 南アフリカランド
等があります。
高スワップベスト3
金利の高い通貨の組み合わせとしては、
- メキシコペソと円(MXN/JPY)
- トルコリラと円(TRY/JPY)
- 南アフリカランドと円(ZAR/JPY)
などが高金利通貨の組み合わせのねらい目となります。
高水準 スワップポイントの例(LIGHT FXの例)
出典:https://lightfx.jp/LP/fx/pt2/?gclid=EAIaIQobChMIh6z6yIOv7AIVE8EWBR39NAehEAAYASAAEgJWlfD_BwE
スワップポイントを目的とした運用のリスク
スワップポイントの獲得を目的とするFXの運用は、ほとんどの場合中期ないしは長期に渡ります。
長い時間ポジションを持ち続けていると色々なリスクが生じてきます。
金利差変動のリスク
スワップポイントは二国間の金利差により得られるものです。
金利はその国の経済状況や政策により何時変わるかわかりません。
金利差が小さくなる、金利差が逆転しまう事態が無いといえません。
為替変動によるリスク
為替は常に変動しています、為替が変動したばあいスワップポイントで得られる利益以上の損失(為替差損)が出るかもしれません。
FXのポジションを持っているだけで、その時の価格(レート)により利益や損失(これを含み損益といいます。)
今持っている通貨のレートが大きく下がるとそれだけ損失(含み損)が拡大します。
この様に長い時間ポジションを保持しているとそれだけ為替差損といったリスクに晒されてしまいます。
まとめ
取引をせず、利益を受け取ることのできるスワップポイント。
スワップポイント狙いのトレードをやることを別名「キャリートレード」といいます。
長くキャリートレードを続ければ、それなりの利益を得ることもできます。
ただ、キャリートレードのスワップポイントだけに注目し、資金管理を怠ると、とんでもない損失を被ることになります。
キャリートレードには二つのリスクが隠れています。
一つは「金利変動リスク」。
もう一つは、為替変動リスク。
キャリートレードは中長期の運用をすることが多いです。
その間、金利が変わる、為替が変わること大いにありうることです。
キャリートレードは簡単に始めることができますが、その後の資金管理はしっかり行ってください。
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